裏磐梯の地形と言えば、滝に渓流、沼に湖、山に湿地といろいろありますし、更に春のイメージはといえば、新芽、新緑、ブナ林、水芭蕉,山桜、九輪草、山菜、雑草、等々これまた多種多様。素材は沢山あるので春の裏磐梯を表現するのは簡単なはずなのだけれど、これでけっこう難しい。カメラのシャッターを押しさえすれば写るはずなのに、シャッターを押しただけでは伝わる写真にならないことが多い。そんな訳で有名ポイントに行くカメラマン氏が多い。有名ポイントではシャッターを押しさえすれば一応絵ができる。けれど、どこかで見た様な写真がほとんど。
しかし、それでもけっこう満足するカメラマン氏も多い。従って有名ポイントはいつも混んでいる。「いいじゃありませんか。本人が満足できればそれで」という御仁がおられる一方、「どうだ!と言って他人に自慢できる写真の撮れる場所を教えろ」とおっしゃるベテラン氏もおられる。たかが写真ではあり、されど写真でもあるのでしょうが、とにかく、どこに行っても被写体くらいはご自分で探しましょうネ。それが自分の写真と呼べるものの第一歩なのですから。