6月にならないのに早くもタニウツギの花が咲きだしております。レンゲツツジはもちろん、ミツバツツジもミズキの花も更にはクリンソやサワオグルマソウまで咲きだしております。が各時期に花々が一斉に咲き広がるのではなく、咲く時期の少し異なる花々がバラバラと咲くという珍妙なテンポで咲いておりますヨ。
狂い咲きというのは大げさだけれど、野生植物達は昨今の珍妙な天候気候に敏感に反応しているということなんでしょうネ。
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2015年05月一覧
6月にならないのに早くもタニウツギの花が咲きだしております。レンゲツツジはもちろん、ミツバツツジもミズキの花も更にはクリンソやサワオグルマソウまで咲きだしております。が各時期に花々が一斉に咲き広がるのではなく、咲く時期の少し異なる花々がバラバラと咲くという珍妙なテンポで咲いておりますヨ。
狂い咲きというのは大げさだけれど、野生植物達は昨今の珍妙な天候気候に敏感に反応しているということなんでしょうネ。
雪解け水の冷気で川沿いの緑化を遅れさせていた渓も緑が覆うようになり、新緑渓流になりました。カワガラスも飛び回る様になり、渓流釣り師にはたまらない季節になってきましたネ。
もちろん、新緑渓流は釣り師だけのものではありませんヨ。自然は自然を求める万人に公平です。裏磐梯には小さな渓流から大きな渓流まで様々ございます。ハイカーのあなた、カメラマンのあなた、観光専門のあなたにもお勧めですヨ。
毎日、好天が続いておりますので、世間では雨不足による野菜高騰が報じられておりますが、裏磐梯でも同様に続く好天により、新芽を食する山菜はたちまち大葉になって食せなくなり、木々の新芽も急速に新緑へと変身しておりますヨ。
急激な温度変化で体調を崩す人が出るといった都会ほどではありませんが、それでも季節の移ろいに追いついてゆくのが大変ですナ。
「一番良いものの撮れる撮影ポイントを教えてほしい。」という電話をよく頂きます。何が撮りたいのですか?滝ですか、沼ですか?と聞くと大抵の人は何でもよいから『一番良いもの』をと言います。気持ちはわからんでもないけれど、『一番良いもの』は人それぞれに違いますヨネ。
シャッター速度も、絞りも、ホワイトバランスも、撮影条件や撮影意図によって異なることはご存知の方は多いのですが、『一番良いもの?』は撮影場所にも、撮影天候にも、撮影時刻によっても、更に言えば撮影者の好みによっても異なることをご存じない方が多いのですナ。
裏磐梯の地形と言えば、滝に渓流、沼に湖、山に湿地といろいろありますし、更に春のイメージはといえば、新芽、新緑、ブナ林、水芭蕉,山桜、九輪草、山菜、雑草、等々これまた多種多様。素材は沢山あるので春の裏磐梯を表現するのは簡単なはずなのだけれど、これでけっこう難しい。カメラのシャッターを押しさえすれば写るはずなのに、シャッターを押しただけでは伝わる写真にならないことが多い。そんな訳で有名ポイントに行くカメラマン氏が多い。有名ポイントではシャッターを押しさえすれば一応絵ができる。けれど、どこかで見た様な写真がほとんど。
しかし、それでもけっこう満足するカメラマン氏も多い。従って有名ポイントはいつも混んでいる。「いいじゃありませんか。本人が満足できればそれで」という御仁がおられる一方、「どうだ!と言って他人に自慢できる写真の撮れる場所を教えろ」とおっしゃるベテラン氏もおられる。たかが写真ではあり、されど写真でもあるのでしょうが、とにかく、どこに行っても被写体くらいはご自分で探しましょうネ。それが自分の写真と呼べるものの第一歩なのですから。