特にこれといったものが何もないところにも、植えたわけではないのに桜が咲いておりました。一本だけポツリと咲いているものを「一本桜」と呼び、『○○の一本桜』等と有名なものから、特に名もないものまで皆一本桜には違いがないのですが、樹齢の高いものや大きな桜には、多くの観光客が集まりますし、シャッターを押すだけで、絵ができる有名な一本桜には多くのカメラマンが好んで集います。後者の場合はブナや杉などの古木や巨木を敬うのとは少し動機が違いますがネ。
白い世界に半年近く閉じ込められていた、雪国人には、雪解け直後の冬枯れ風景の中で,咲き始めた濃いピンク色で、春を讃えている様なオオヤマサクラは、有名ではなくとも、敬いたくなる木ではあります。